特集・ブログ

ブリュワリー紹介『Maui / マウイ』

Maui Brewing Co. / マウイブリューイング 創業:2005年 拠点:ハワイ州 キヘイ 年間生産量:57,000バレル(約6,700キロリットル、2019年実績) ギャレット・マレロー(Garrett W. Marrero)とメラニー・オクスレイ(Melanie Oxley)の2人の共同創業者によって2005年に誕生しました。 ギャレットはもともとカリフォルニア州サンディエゴの出身のサーファー。クラフトビールの聖地サンディエゴで育ったギャレットは、観光で訪れたハワイ・マウイ島で「ハワイで造られるハワイのためのクラフトビールがないなら自分が造る!」とサンディエゴからハワイに移住し、西海岸スタイルのクラフトビールを造り始めました。 マウイブリューイングのビールが日本に初めて登場したのは創業間もない2006年。 当時はハワイ外への流通を行っていなかったため、マウイのビールが海を渡ったのは実はアメリカ本土よりも日本が先でした。 「クラフト」へ身を捧げることで、ビール業界ならびに飲食業界のあらゆる側面で人々の役に立ちたいと考えるマウイ。 そんな彼らのビール造りのモットーは"Handcrafted Ales & Lagers Brewed with Aloha (アロハの精神がこもった手づくりのエールとラガー)"。 コアラインナップの4種の中には、地元産のパイナップルやココナッツを使用したビールもあります。さらに、そのような副原料を使用していないビールについても、どこか常夏のハワイを感じさせる陽気な味わいを持たせています。 マウイブリューイングのビールの缶のデザインは、ポリネシア出身でサンフランシスコのベイエリアを中心に活動しているタトゥーアーティストのオーリーさんによるもの。 よく見てみると、「Bikini Blonde=ビキニ姿のブロンド女性」や「Big Swell=大きな波」など、ビールの名前に関連したデザインが描かれています。...

ブリュワリー紹介『Maui / マウイ』

Maui Brewing Co. / マウイブリューイング 創業:2005年 拠点:ハワイ州 キヘイ 年間生産量:57,000バレル(約6,700キロリットル、2019年実績) ギャレット・マレロー(Garrett W. Marrero)とメラニー・オクスレイ(Melanie Oxley)の2人の共同創業者によって2005年に誕生しました。 ギャレットはもともとカリフォルニア州サンディエゴの出身のサーファー。クラフトビールの聖地サンディエゴで育ったギャレットは、観光で訪れたハワイ・マウイ島で「ハワイで造られるハワイのためのクラフトビールがないなら自分が造る!」とサンディエゴからハワイに移住し、西海岸スタイルのクラフトビールを造り始めました。 マウイブリューイングのビールが日本に初めて登場したのは創業間もない2006年。 当時はハワイ外への流通を行っていなかったため、マウイのビールが海を渡ったのは実はアメリカ本土よりも日本が先でした。 「クラフト」へ身を捧げることで、ビール業界ならびに飲食業界のあらゆる側面で人々の役に立ちたいと考えるマウイ。 そんな彼らのビール造りのモットーは"Handcrafted Ales & Lagers Brewed with Aloha (アロハの精神がこもった手づくりのエールとラガー)"。 コアラインナップの4種の中には、地元産のパイナップルやココナッツを使用したビールもあります。さらに、そのような副原料を使用していないビールについても、どこか常夏のハワイを感じさせる陽気な味わいを持たせています。 マウイブリューイングのビールの缶のデザインは、ポリネシア出身でサンフランシスコのベイエリアを中心に活動しているタトゥーアーティストのオーリーさんによるもの。 よく見てみると、「Bikini Blonde=ビキニ姿のブロンド女性」や「Big Swell=大きな波」など、ビールの名前に関連したデザインが描かれています。...

ブリュワリー紹介『Fair State / フェアステイト』

Fair State Brewing Cooperative / フェアステイト ブリューイング 創業:2014年 拠点:ミネソタ州 ミネアポリス  創業者エヴァン・サリー(Evan Sallee)、ニコ・トンクス(Niko Tonks)、マシュー・ホーク(Matthew Hauck)の3人は大学時代はラグビーのライバル同士でしたが、いつしかビール造りを共に楽しむ友人同士となりました。  彼らは長年ブリュワリーをオープンさせることを夢見ていましたが、2011年5月までミネソタ州ではビールを造ってその場で販売することが法律的に許されていませんでした。  しかし、その法律は2014年に覆されることとなり、そのタイミングで"Fair State Brewing Cooperative"が誕生しました。  フェアステイトのビールはドイツのドリンキングスタイルに深い敬意を払った、「セッションスタイル」のビールを基本としています。  彼らの考えるセッションスタイルとは、深みがありしっかりとしたロシアンインペリアルスタウトなどのビールと比べると、一度に多くの量が軽く飲めるビール、というもの。  ビールを飲みながらも食事が楽しめたり、トレッキングなどのアクティビティを楽しむ余裕を持つことができる、ちょうどいいアルコール度数のビール造りを心がけているブリュワリーです。 フェアステイトからのメッセージ 我々がブリュワリーを始めた理由はいたってシンプル。 それは、良いビールが大好きだから。 そしてCooperative(協同組合)にしたのは、人々が集まると驚くような素晴らしいことが起こると信じているから。 様々なストーリーを語り合い、新しいアイディアを出し合う。 そうすることで世界が少しずつ違って見えてくる。 我々は、ブリュワーとコミュニティとの自然な繋がりがすべての人々の心に通じるものをつくることを追い求め続ける。  フェアステイトは、永遠に続くコミュニティと良品質のビールを造り続けるブリュワリーです。...

ブリュワリー紹介『Fair State / フェアステイト』

Fair State Brewing Cooperative / フェアステイト ブリューイング 創業:2014年 拠点:ミネソタ州 ミネアポリス  創業者エヴァン・サリー(Evan Sallee)、ニコ・トンクス(Niko Tonks)、マシュー・ホーク(Matthew Hauck)の3人は大学時代はラグビーのライバル同士でしたが、いつしかビール造りを共に楽しむ友人同士となりました。  彼らは長年ブリュワリーをオープンさせることを夢見ていましたが、2011年5月までミネソタ州ではビールを造ってその場で販売することが法律的に許されていませんでした。  しかし、その法律は2014年に覆されることとなり、そのタイミングで"Fair State Brewing Cooperative"が誕生しました。  フェアステイトのビールはドイツのドリンキングスタイルに深い敬意を払った、「セッションスタイル」のビールを基本としています。  彼らの考えるセッションスタイルとは、深みがありしっかりとしたロシアンインペリアルスタウトなどのビールと比べると、一度に多くの量が軽く飲めるビール、というもの。  ビールを飲みながらも食事が楽しめたり、トレッキングなどのアクティビティを楽しむ余裕を持つことができる、ちょうどいいアルコール度数のビール造りを心がけているブリュワリーです。 フェアステイトからのメッセージ 我々がブリュワリーを始めた理由はいたってシンプル。 それは、良いビールが大好きだから。 そしてCooperative(協同組合)にしたのは、人々が集まると驚くような素晴らしいことが起こると信じているから。 様々なストーリーを語り合い、新しいアイディアを出し合う。 そうすることで世界が少しずつ違って見えてくる。 我々は、ブリュワーとコミュニティとの自然な繋がりがすべての人々の心に通じるものをつくることを追い求め続ける。  フェアステイトは、永遠に続くコミュニティと良品質のビールを造り続けるブリュワリーです。...

ブリュワリー紹介『Founders / ファウンダーズ』

Founders Brewing / ファウンダーズ ブリューイング 創業:1997年 拠点:ミシガン州 グランラピッズ 年間生産量:578,400バレル(約67,900キロリットル、2019年実績) 2人のホームブリュワー マイク・スティーブンス(Mike Stevens)とデイブ・エンバース(Dave Engbers)。 大学で出会い友人となったこの2人には、「大のビール好きで熱心なホームブリュワー」という共通項がありました。 マイクをビールの魅力に気づかせたのはシエラネバダ ペールエール。「クラフトビール草創期に西海岸へ旅行に行く機会があって、Red HookやSierra Nevadaのビールを沢山飲んだよ。もともと自分で色々やるのが好きだったから、これは自分でもビールを造れるんじゃないかと考え始めたのがきっかけとなったのさ。」とマイクは語ります。 「ミシガン州のロックフォードという場所にホームブリューショップがあったから機材を一式そろえて、Charlie Papazianの本を隅々まで読みながら自分でビール造りを行った。そうしてビールにのめり込んでいったんだ。」 一方、デイブはホームブリュワーの兄から影響を受けてビール造りを始めました。ビールだけでなくワインやミードまで醸造していた兄。彼の造る酒を飲んで、自分自身でも機材を揃えて始めてみようという気持ちになり、デイブのビール人生が始まりました。 この共通の趣味で意気投合した彼ら2人は大学時代、「自分たちの愛することに人生を捧げたい」と常々考えていました。 「当時ミシガン州のカラマズーにブリュワリーがあったから、我々はグランドラピッズでブリュワリーを開こうと決めたんだ」とマイクは話します。 倒産の危機 しかし、愛することを行うからといって容易に事が進むとは限りません。 1994年から2、3年がかりで事業計画書を書き上げて、銀行に多大なローン融資を受けた後、1997年にオープンにこぎつけたファウンダーズでしたが、創業から最初の3年間は大変な苦労を伴いました。 1990年代半ばにクラフトビール業界で人気であったペールエール、アンバーエール、ウィートエール、ポーターの4種をラインナップとしていましたが、売上は散々な結果でした。 2000年には税金の支払いは滞り、銀行ローンは債務不履行の状態となり、いよいよ経営が立ち行かなくなっていました。 地主には「賃料を支払わないとドアにチェーンを掛けて締め出すぞ」と脅されたため、わざわざチェーンカッターを買って対抗するほどでした。 1週間以内に500,000ドルの借金をどうにかするよう最終通告を受けたころ、奇跡的に会社へ資金援助してくれる地元の投資家と出会うことができました。...

ブリュワリー紹介『Founders / ファウンダーズ』

Founders Brewing / ファウンダーズ ブリューイング 創業:1997年 拠点:ミシガン州 グランラピッズ 年間生産量:578,400バレル(約67,900キロリットル、2019年実績) 2人のホームブリュワー マイク・スティーブンス(Mike Stevens)とデイブ・エンバース(Dave Engbers)。 大学で出会い友人となったこの2人には、「大のビール好きで熱心なホームブリュワー」という共通項がありました。 マイクをビールの魅力に気づかせたのはシエラネバダ ペールエール。「クラフトビール草創期に西海岸へ旅行に行く機会があって、Red HookやSierra Nevadaのビールを沢山飲んだよ。もともと自分で色々やるのが好きだったから、これは自分でもビールを造れるんじゃないかと考え始めたのがきっかけとなったのさ。」とマイクは語ります。 「ミシガン州のロックフォードという場所にホームブリューショップがあったから機材を一式そろえて、Charlie Papazianの本を隅々まで読みながら自分でビール造りを行った。そうしてビールにのめり込んでいったんだ。」 一方、デイブはホームブリュワーの兄から影響を受けてビール造りを始めました。ビールだけでなくワインやミードまで醸造していた兄。彼の造る酒を飲んで、自分自身でも機材を揃えて始めてみようという気持ちになり、デイブのビール人生が始まりました。 この共通の趣味で意気投合した彼ら2人は大学時代、「自分たちの愛することに人生を捧げたい」と常々考えていました。 「当時ミシガン州のカラマズーにブリュワリーがあったから、我々はグランドラピッズでブリュワリーを開こうと決めたんだ」とマイクは話します。 倒産の危機 しかし、愛することを行うからといって容易に事が進むとは限りません。 1994年から2、3年がかりで事業計画書を書き上げて、銀行に多大なローン融資を受けた後、1997年にオープンにこぎつけたファウンダーズでしたが、創業から最初の3年間は大変な苦労を伴いました。 1990年代半ばにクラフトビール業界で人気であったペールエール、アンバーエール、ウィートエール、ポーターの4種をラインナップとしていましたが、売上は散々な結果でした。 2000年には税金の支払いは滞り、銀行ローンは債務不履行の状態となり、いよいよ経営が立ち行かなくなっていました。 地主には「賃料を支払わないとドアにチェーンを掛けて締め出すぞ」と脅されたため、わざわざチェーンカッターを買って対抗するほどでした。 1週間以内に500,000ドルの借金をどうにかするよう最終通告を受けたころ、奇跡的に会社へ資金援助してくれる地元の投資家と出会うことができました。...

ブリュワリー紹介『Revision / リヴィジョン』

Revision Brewing / リヴィジョン ブリューイング 創業:2017年 拠点:ネバダ州 スパークス 年間生産量:19,628バレル(約2,300キロリットル、2019年実績)  サンフランシスコから北東に車で3時間半ほどのところにある、カリフォルニアとの州境に近い町、ネバダ州スパークスを拠点とするリヴィジョンブリューイング。 創業直後から次々と話題を集める商品を誕生させ、権威ある名だたる数々の賞を獲得する大注目のブリュワリーです。  カリフォルニア州オーバーンのKnee Deep Brewingの創業者だったジェレミー・ウォレンは、そこでブリューマスターとして個性豊かな商品を生み出していました。 ビール造りに完全な自由とクリエイティブさを求めたジェレミーは2015年、Knee Deep Brewingをビジネスパートナーに売り、同ブリュワリー最初の従業員ジェブ・テイラーと共に2017年にリヴィジョン ブリューイングを創業しました。  Knee Deep Brewing時代の初期からホップキャラクター溢れるビールがクラフトビールファンの間で話題になっていたジェレミーは、リヴィジョンにおいてもさらに次々と素晴らしいビールを誕生させました。  Knee Deep Brewing初期から"The Pliny Killer"と呼ばれ、クラフトビールファンの間で話題になっていたジェレミーは、リヴィジョンにおいてもさらに次々と素晴らしいビールを誕生させました。2018年の創業直後には、国際的なビールコンペティション"World Beer Cup"で最難関と言われるAmerican IPA部門にて看板商品のリヴィジョンIPAが金賞を受賞。  さらには同じく難関の一つImperial...

ブリュワリー紹介『Revision / リヴィジョン』

Revision Brewing / リヴィジョン ブリューイング 創業:2017年 拠点:ネバダ州 スパークス 年間生産量:19,628バレル(約2,300キロリットル、2019年実績)  サンフランシスコから北東に車で3時間半ほどのところにある、カリフォルニアとの州境に近い町、ネバダ州スパークスを拠点とするリヴィジョンブリューイング。 創業直後から次々と話題を集める商品を誕生させ、権威ある名だたる数々の賞を獲得する大注目のブリュワリーです。  カリフォルニア州オーバーンのKnee Deep Brewingの創業者だったジェレミー・ウォレンは、そこでブリューマスターとして個性豊かな商品を生み出していました。 ビール造りに完全な自由とクリエイティブさを求めたジェレミーは2015年、Knee Deep Brewingをビジネスパートナーに売り、同ブリュワリー最初の従業員ジェブ・テイラーと共に2017年にリヴィジョン ブリューイングを創業しました。  Knee Deep Brewing時代の初期からホップキャラクター溢れるビールがクラフトビールファンの間で話題になっていたジェレミーは、リヴィジョンにおいてもさらに次々と素晴らしいビールを誕生させました。  Knee Deep Brewing初期から"The Pliny Killer"と呼ばれ、クラフトビールファンの間で話題になっていたジェレミーは、リヴィジョンにおいてもさらに次々と素晴らしいビールを誕生させました。2018年の創業直後には、国際的なビールコンペティション"World Beer Cup"で最難関と言われるAmerican IPA部門にて看板商品のリヴィジョンIPAが金賞を受賞。  さらには同じく難関の一つImperial...

ブリュワリー紹介『Modern Times / モダンタイムス』

Modern Times Beer / モダンタイムスビア 創業:2013年 拠点:カリフォルニア州 サンディエゴ 年間生産量:70,150バレル(約8,230キロリットル、2019年実績)  アーティスティックかつどこかアウトサイダー的な世界観を持つブリュワリー「モダンタイムス」。同じサンディエゴのブリュワリー「ストーン」でソーシャルメディアコーディネーターをしていたジェイコブ・マッキーンと、同じくストーンで働いていたグラフィックデザイナーのエイミー・クローン、悪徳弁護士、非凡な醸造家達、コンブチャ中毒の不動産屋、高価な建築家などからなる最高のチームにより、2013年に設立されました。  ブリュワリー名は1851 年から1860 年代後半までニューヨーク州ロングアイランドに実在した、美しくも狂気じみたユートピア的コミュニティ“Modern Times”に因んでいます。彼らのビールのほとんどは、実在した実験的ユートピアコミュニティか、あるいは架空のユートピア的コミュニティから名付けられています。  モダンタイムスのアーティスティックな魅力は、ブリュワリー、テイスティングルームやパッケージ製品のデザインにも現れています。広々としたブリュワリー施設の壁一面にはポストイットノートで制作された巨大なマイケル・ジャクソンと猿のバブルス君の絵が飾られていたり、反対側の壁には一面にアメコミの表紙が飾られていたりします。そのコミックも「ゴーストライダー」や「モービウス」などの一匹狼的なアンチ・ヒーロー物がほとんど。テイスティングルームのカウンターは膨大な量の書籍の上に載せられており、ブリュワリーグッズは本棚の中に古書と一緒に陳列されています。天井からはLEDライトと枯れ草でできた球状のシャンデリアがぶら下がっており、醸造所というよりはアーティストの隠れ家/ネバーランドといった雰囲気です。  そんな彼らが造るビールも当然ながら一筋縄ではいきません。香り高く複雑、風味豊かで飲みやすいビールづくりを心がけるモダンタイムスは、既存のカテゴリーのよいところをマッシュアップして新しいものを造り出すハイブリッドスタイルのビール得意としています。ダブルIPAのようなアンバーエール、ホッピーなウィートエールなどスタイルの枠を押し広げる作品を世に送り出しています。  さらに、モダンタイムスはビールだけでなくコーヒーもこよなく愛していて、ジェイコブは「コーヒーは創業当時からモダンタイムスの大切な要素だ」と語っています。ビールの副原料としてだけでなく、美味しいコーヒーを生み出すためにもコーヒー豆をローストしており、エイミーをローストマスターに任命しているほどの力の入れようです。ローストしたコーヒー豆は商品としてサイトやテイスティングルームで販売されており、毎月コーヒー豆を自宅にお届けする「コーヒー サブスクリプション」というサービスも行っています。  初年度に2,000バレルだった年間生産量は、2015年には19,000バレル、2019年には70,000バレルを超えるまでに急成長。そのユニークな世界観と素晴らしいビールをもって、モダンタイムス中毒者を増やし続けています。 タップルーム The Lomaland Fermentorium (カリフォルニア州 サンディエゴ) Flavordome (カリフォルニア州 サンディエゴ) The Dankness Dojo (カリフォルニア州 ロサンゼルス)...

ブリュワリー紹介『Modern Times / モダンタイムス』

Modern Times Beer / モダンタイムスビア 創業:2013年 拠点:カリフォルニア州 サンディエゴ 年間生産量:70,150バレル(約8,230キロリットル、2019年実績)  アーティスティックかつどこかアウトサイダー的な世界観を持つブリュワリー「モダンタイムス」。同じサンディエゴのブリュワリー「ストーン」でソーシャルメディアコーディネーターをしていたジェイコブ・マッキーンと、同じくストーンで働いていたグラフィックデザイナーのエイミー・クローン、悪徳弁護士、非凡な醸造家達、コンブチャ中毒の不動産屋、高価な建築家などからなる最高のチームにより、2013年に設立されました。  ブリュワリー名は1851 年から1860 年代後半までニューヨーク州ロングアイランドに実在した、美しくも狂気じみたユートピア的コミュニティ“Modern Times”に因んでいます。彼らのビールのほとんどは、実在した実験的ユートピアコミュニティか、あるいは架空のユートピア的コミュニティから名付けられています。  モダンタイムスのアーティスティックな魅力は、ブリュワリー、テイスティングルームやパッケージ製品のデザインにも現れています。広々としたブリュワリー施設の壁一面にはポストイットノートで制作された巨大なマイケル・ジャクソンと猿のバブルス君の絵が飾られていたり、反対側の壁には一面にアメコミの表紙が飾られていたりします。そのコミックも「ゴーストライダー」や「モービウス」などの一匹狼的なアンチ・ヒーロー物がほとんど。テイスティングルームのカウンターは膨大な量の書籍の上に載せられており、ブリュワリーグッズは本棚の中に古書と一緒に陳列されています。天井からはLEDライトと枯れ草でできた球状のシャンデリアがぶら下がっており、醸造所というよりはアーティストの隠れ家/ネバーランドといった雰囲気です。  そんな彼らが造るビールも当然ながら一筋縄ではいきません。香り高く複雑、風味豊かで飲みやすいビールづくりを心がけるモダンタイムスは、既存のカテゴリーのよいところをマッシュアップして新しいものを造り出すハイブリッドスタイルのビール得意としています。ダブルIPAのようなアンバーエール、ホッピーなウィートエールなどスタイルの枠を押し広げる作品を世に送り出しています。  さらに、モダンタイムスはビールだけでなくコーヒーもこよなく愛していて、ジェイコブは「コーヒーは創業当時からモダンタイムスの大切な要素だ」と語っています。ビールの副原料としてだけでなく、美味しいコーヒーを生み出すためにもコーヒー豆をローストしており、エイミーをローストマスターに任命しているほどの力の入れようです。ローストしたコーヒー豆は商品としてサイトやテイスティングルームで販売されており、毎月コーヒー豆を自宅にお届けする「コーヒー サブスクリプション」というサービスも行っています。  初年度に2,000バレルだった年間生産量は、2015年には19,000バレル、2019年には70,000バレルを超えるまでに急成長。そのユニークな世界観と素晴らしいビールをもって、モダンタイムス中毒者を増やし続けています。 タップルーム The Lomaland Fermentorium (カリフォルニア州 サンディエゴ) Flavordome (カリフォルニア州 サンディエゴ) The Dankness Dojo (カリフォルニア州 ロサンゼルス)...