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ブリュワリー紹介『Modern Times / モダンタイムス』

Modern Times Beer / モダンタイムスビア 創業:2013年 拠点:カリフォルニア州 サンディエゴ 年間生産量:70,150バレル(約8,230キロリットル、2019年実績)  アーティスティックかつどこかアウトサイダー的な世界観を持つブリュワリー「モダンタイムス」。同じサンディエゴのブリュワリー「ストーン」でソーシャルメディアコーディネーターをしていたジェイコブ・マッキーンと、同じくストーンで働いていたグラフィックデザイナーのエイミー・クローン、悪徳弁護士、非凡な醸造家達、コンブチャ中毒の不動産屋、高価な建築家などからなる最高のチームにより、2013年に設立されました。  ブリュワリー名は1851 年から1860 年代後半までニューヨーク州ロングアイランドに実在した、美しくも狂気じみたユートピア的コミュニティ“Modern Times”に因んでいます。彼らのビールのほとんどは、実在した実験的ユートピアコミュニティか、あるいは架空のユートピア的コミュニティから名付けられています。  モダンタイムスのアーティスティックな魅力は、ブリュワリー、テイスティングルームやパッケージ製品のデザインにも現れています。広々としたブリュワリー施設の壁一面にはポストイットノートで制作された巨大なマイケル・ジャクソンと猿のバブルス君の絵が飾られていたり、反対側の壁には一面にアメコミの表紙が飾られていたりします。そのコミックも「ゴーストライダー」や「モービウス」などの一匹狼的なアンチ・ヒーロー物がほとんど。テイスティングルームのカウンターは膨大な量の書籍の上に載せられており、ブリュワリーグッズは本棚の中に古書と一緒に陳列されています。天井からはLEDライトと枯れ草でできた球状のシャンデリアがぶら下がっており、醸造所というよりはアーティストの隠れ家/ネバーランドといった雰囲気です。  そんな彼らが造るビールも当然ながら一筋縄ではいきません。香り高く複雑、風味豊かで飲みやすいビールづくりを心がけるモダンタイムスは、既存のカテゴリーのよいところをマッシュアップして新しいものを造り出すハイブリッドスタイルのビール得意としています。ダブルIPAのようなアンバーエール、ホッピーなウィートエールなどスタイルの枠を押し広げる作品を世に送り出しています。  さらに、モダンタイムスはビールだけでなくコーヒーもこよなく愛していて、ジェイコブは「コーヒーは創業当時からモダンタイムスの大切な要素だ」と語っています。ビールの副原料としてだけでなく、美味しいコーヒーを生み出すためにもコーヒー豆をローストしており、エイミーをローストマスターに任命しているほどの力の入れようです。ローストしたコーヒー豆は商品としてサイトやテイスティングルームで販売されており、毎月コーヒー豆を自宅にお届けする「コーヒー サブスクリプション」というサービスも行っています。  初年度に2,000バレルだった年間生産量は、2015年には19,000バレル、2019年には70,000バレルを超えるまでに急成長。そのユニークな世界観と素晴らしいビールをもって、モダンタイムス中毒者を増やし続けています。 タップルーム The Lomaland Fermentorium (カリフォルニア州 サンディエゴ) Flavordome (カリフォルニア州 サンディエゴ) The Dankness Dojo (カリフォルニア州 ロサンゼルス)...

ブリュワリー紹介『Modern Times / モダンタイムス』

Modern Times Beer / モダンタイムスビア 創業:2013年 拠点:カリフォルニア州 サンディエゴ 年間生産量:70,150バレル(約8,230キロリットル、2019年実績)  アーティスティックかつどこかアウトサイダー的な世界観を持つブリュワリー「モダンタイムス」。同じサンディエゴのブリュワリー「ストーン」でソーシャルメディアコーディネーターをしていたジェイコブ・マッキーンと、同じくストーンで働いていたグラフィックデザイナーのエイミー・クローン、悪徳弁護士、非凡な醸造家達、コンブチャ中毒の不動産屋、高価な建築家などからなる最高のチームにより、2013年に設立されました。  ブリュワリー名は1851 年から1860 年代後半までニューヨーク州ロングアイランドに実在した、美しくも狂気じみたユートピア的コミュニティ“Modern Times”に因んでいます。彼らのビールのほとんどは、実在した実験的ユートピアコミュニティか、あるいは架空のユートピア的コミュニティから名付けられています。  モダンタイムスのアーティスティックな魅力は、ブリュワリー、テイスティングルームやパッケージ製品のデザインにも現れています。広々としたブリュワリー施設の壁一面にはポストイットノートで制作された巨大なマイケル・ジャクソンと猿のバブルス君の絵が飾られていたり、反対側の壁には一面にアメコミの表紙が飾られていたりします。そのコミックも「ゴーストライダー」や「モービウス」などの一匹狼的なアンチ・ヒーロー物がほとんど。テイスティングルームのカウンターは膨大な量の書籍の上に載せられており、ブリュワリーグッズは本棚の中に古書と一緒に陳列されています。天井からはLEDライトと枯れ草でできた球状のシャンデリアがぶら下がっており、醸造所というよりはアーティストの隠れ家/ネバーランドといった雰囲気です。  そんな彼らが造るビールも当然ながら一筋縄ではいきません。香り高く複雑、風味豊かで飲みやすいビールづくりを心がけるモダンタイムスは、既存のカテゴリーのよいところをマッシュアップして新しいものを造り出すハイブリッドスタイルのビール得意としています。ダブルIPAのようなアンバーエール、ホッピーなウィートエールなどスタイルの枠を押し広げる作品を世に送り出しています。  さらに、モダンタイムスはビールだけでなくコーヒーもこよなく愛していて、ジェイコブは「コーヒーは創業当時からモダンタイムスの大切な要素だ」と語っています。ビールの副原料としてだけでなく、美味しいコーヒーを生み出すためにもコーヒー豆をローストしており、エイミーをローストマスターに任命しているほどの力の入れようです。ローストしたコーヒー豆は商品としてサイトやテイスティングルームで販売されており、毎月コーヒー豆を自宅にお届けする「コーヒー サブスクリプション」というサービスも行っています。  初年度に2,000バレルだった年間生産量は、2015年には19,000バレル、2019年には70,000バレルを超えるまでに急成長。そのユニークな世界観と素晴らしいビールをもって、モダンタイムス中毒者を増やし続けています。 タップルーム The Lomaland Fermentorium (カリフォルニア州 サンディエゴ) Flavordome (カリフォルニア州 サンディエゴ) The Dankness Dojo (カリフォルニア州 ロサンゼルス)...

今アメリカで "アツい" アルコールドリンク「ハードセルツァー」

クラフトビール人気を超える勢いで今アメリカに大ブームを巻き起こしているドリンク、Hard Seltzer(ハードセルツァー)。 「それは何?」「どうして人気なの?」とハテナマークが浮かんでしまう皆さんのために、今回は、まだ日本では知られていないけれど、アメリカ流行の最先端アイテム「ハードセルツァー」の豆知識をいち早く先取りしちゃいましょう! ハードセルツァーの一覧を見る ハードセルツァーって何? 一般的に「セルツァー」とは「炭酸水」、「ハードセルツァー」は「アルコール入り炭酸水」を意味します。 アルコール入り炭酸水というと「チューハイ」をイメージされるかもしれませんが違いはこちらです。 チューハイはウォッカや焼酎など香りのない蒸留酒にソフトドリンクを加え、炭酸で割ったアルコール飲料であるのに対し、ハードセルツァーはサトウキビ(Cane Sugarケーンシュガー)由来の糖分による発酵で生み出されたアルコールを使っているのが特徴です。 つまり、ハードセルツァーの原料は基本的に、水・アルコール(ケーンシュガー)・フレーバー付けのフルーツ、以上! このように、ハードセルツァーはとてもシンプル。 さらにヘルシー志向には嬉しいグルテンフリーなので、低カロリー!100kcal以下に抑えられているものがほとんど。 また、フレーバー付けにも本物のフルーツを使用していることが多く、その味わいも多彩です! なぜ人気なの? セルツァーは2019年に入ってから急激に人気度が上昇し、アメリカのデータ分析会社Nielsenのマーケットリサーチによると、2018年春からの1年で193%の売上増という驚きの統計が出ています。 アメリカ西海岸で特に人気が沸騰中で、カリフォルニア州だけで見ると524%の売上増、さらに絞ってカリフォルニア州にあるサンフランシスコとオークランドだけで見ると1年で791%の売上増という爆発的な人気! これほどまでに人気が急上昇している理由は、アメリカの現在のライフスタイルやトレンドと繋がりがあるようです。 今アメリカでは「ヘルシー」がトレンドとなっていて、ヘルシーな食事を心がける人やクロスフィットなどに通い体を鍛える人がたくさんいます。 そのため、人々は食べ物だけでなく飲み物に含まれる糖分やカロリーなども気にするようになり、低カロリーであるハードセルツァーに注目が集まったと言えます。 そんな消費者の要望に応えるため、今では大きなビール会社のほとんどが少なくとも1種類のハードセルツァーを作っているそうです。 人気の理由のもう一つは、その便利さ。 アメリカでは、州によって法律が異なりますが、アルコール度数によって販売ができるお店が限られています。 例えば、ある州ではワインやスピリッツのようなハイアルコールのドリンクはリカーショップのみでしか販売が許可されていませんが、ビールはスーパーやコンビニでも販売することが出来ます。 ハードセルツァーはビールと同じ扱いになるため、食料や日用品などのお買い物のついでに気軽に購入が可能なのです。 さらに、ハードセルツァーは男女両方に大人気であることにも注目です。 これまで、男性はアルコール度が高めでホップの効いた「ガッツリ」なビールを飲むことが当たり前、という風潮がありましたが、ハードセルツァーは男性からも女性からも同じくらいの人気があります。 カリフォルニア出身の男性コメディアン、Trevor Wallace(トレバー・ウォーレス)がYouTube動画でハードセルツァーを紹介し、その動画が話題となった事が理由でもありますが、やはり1番の大きな理由はハードセルツァーのスッキリとした味わいにあります。 今までフルーツを使ったアルコールドリンクと言えば、低アルコールで甘ったるいものが多かったため、女性の可愛い飲み物というイメージが強くありました。 しかし、ハードセルツァーはフルーティーで低アルコールですが、味わいに甘さはなくスッキリとした爽快な飲み心地が特徴。そのため、男性が飲んでいても「かっこいい」ドリンクなのです。...

今アメリカで "アツい" アルコールドリンク「ハードセルツァー」

クラフトビール人気を超える勢いで今アメリカに大ブームを巻き起こしているドリンク、Hard Seltzer(ハードセルツァー)。 「それは何?」「どうして人気なの?」とハテナマークが浮かんでしまう皆さんのために、今回は、まだ日本では知られていないけれど、アメリカ流行の最先端アイテム「ハードセルツァー」の豆知識をいち早く先取りしちゃいましょう! ハードセルツァーの一覧を見る ハードセルツァーって何? 一般的に「セルツァー」とは「炭酸水」、「ハードセルツァー」は「アルコール入り炭酸水」を意味します。 アルコール入り炭酸水というと「チューハイ」をイメージされるかもしれませんが違いはこちらです。 チューハイはウォッカや焼酎など香りのない蒸留酒にソフトドリンクを加え、炭酸で割ったアルコール飲料であるのに対し、ハードセルツァーはサトウキビ(Cane Sugarケーンシュガー)由来の糖分による発酵で生み出されたアルコールを使っているのが特徴です。 つまり、ハードセルツァーの原料は基本的に、水・アルコール(ケーンシュガー)・フレーバー付けのフルーツ、以上! このように、ハードセルツァーはとてもシンプル。 さらにヘルシー志向には嬉しいグルテンフリーなので、低カロリー!100kcal以下に抑えられているものがほとんど。 また、フレーバー付けにも本物のフルーツを使用していることが多く、その味わいも多彩です! なぜ人気なの? セルツァーは2019年に入ってから急激に人気度が上昇し、アメリカのデータ分析会社Nielsenのマーケットリサーチによると、2018年春からの1年で193%の売上増という驚きの統計が出ています。 アメリカ西海岸で特に人気が沸騰中で、カリフォルニア州だけで見ると524%の売上増、さらに絞ってカリフォルニア州にあるサンフランシスコとオークランドだけで見ると1年で791%の売上増という爆発的な人気! これほどまでに人気が急上昇している理由は、アメリカの現在のライフスタイルやトレンドと繋がりがあるようです。 今アメリカでは「ヘルシー」がトレンドとなっていて、ヘルシーな食事を心がける人やクロスフィットなどに通い体を鍛える人がたくさんいます。 そのため、人々は食べ物だけでなく飲み物に含まれる糖分やカロリーなども気にするようになり、低カロリーであるハードセルツァーに注目が集まったと言えます。 そんな消費者の要望に応えるため、今では大きなビール会社のほとんどが少なくとも1種類のハードセルツァーを作っているそうです。 人気の理由のもう一つは、その便利さ。 アメリカでは、州によって法律が異なりますが、アルコール度数によって販売ができるお店が限られています。 例えば、ある州ではワインやスピリッツのようなハイアルコールのドリンクはリカーショップのみでしか販売が許可されていませんが、ビールはスーパーやコンビニでも販売することが出来ます。 ハードセルツァーはビールと同じ扱いになるため、食料や日用品などのお買い物のついでに気軽に購入が可能なのです。 さらに、ハードセルツァーは男女両方に大人気であることにも注目です。 これまで、男性はアルコール度が高めでホップの効いた「ガッツリ」なビールを飲むことが当たり前、という風潮がありましたが、ハードセルツァーは男性からも女性からも同じくらいの人気があります。 カリフォルニア出身の男性コメディアン、Trevor Wallace(トレバー・ウォーレス)がYouTube動画でハードセルツァーを紹介し、その動画が話題となった事が理由でもありますが、やはり1番の大きな理由はハードセルツァーのスッキリとした味わいにあります。 今までフルーツを使ったアルコールドリンクと言えば、低アルコールで甘ったるいものが多かったため、女性の可愛い飲み物というイメージが強くありました。 しかし、ハードセルツァーはフルーティーで低アルコールですが、味わいに甘さはなくスッキリとした爽快な飲み心地が特徴。そのため、男性が飲んでいても「かっこいい」ドリンクなのです。...