Crooked Staveについて

創立者であるChad Yakobson はコロラド州出身。
コロラド州立大学でバクテリア・サイエンスの学士号を取得後、ニュージーランドにて大学院生としてワイン・メイキングの研究、ロンドンにてアシスタント・ブリュワー、さらにはスコットランド・エディンバラにあるヘリオット・ワット大学で醸造と蒸留の修士号を取得するなど、国を越えて探究心溢れる人物。
彼は、特にブレタノマイセスについて深く研究し、従来では完全な発酵が不可能であった事に気付き、ビールに微妙なニュアンスと柔らかさを加えるブレタノマイセスについての論説を書き上げるほどの、ブレタノマイセスの専門家である。
コロラド州デンバーに匠によるビールプロジェクト施設、”Artisan Beer Project(アルティザン・ビアプロジェクト)” として創立したブリュワリー。

コロラド州にあるブリュワリー約350社のうち、半分以上に当たる150社がデンバーに集中している。
デンバーにはアメリカのビール業界を司るBrewers Associationの本部があり、チケットが毎年争奪戦になるアメリカ最大のビールイベント「Great American Beer Festival」が開かれる期間中は、街中にクラフトビールがあふれる。

そんなクラフトビールの聖地に拠点を置くCrooked Staveの名称の由来は、ビールを熟成させるのに使う木樽から。
“Crooked” とは “湾曲・歪み” という意味を持つ英語で、“Stave”とは樽に使われている強い羽根板
羽根板は乾くと形が歪み、隙間が出来て中身が漏れてしまうが、複雑なアート、化学的バレルエイジングの世界に魅了されたブリュワーであるChadは、“自分たちはこの業界での ‘Crooked Stave’ であり、他とは全く違い、ぴったりと合わない” と言い、Crooked Staveというブリュワリー名は唯一無二のこのブリュワリーに適名であると言える

さらには、ブレタノマイセス、ワイルド、サワーエール、そしてバレルエイジドビールに強くこだわる彼らにとって、最も重要で欠かせない存在である木樽を表す “Crooked Stave” をブリュワリー名とすることは、ここで造られるビールへの愛、そしていかに樽を重要視して醸造をしているかを表現している名称でもある。
そして、“Artisan Beer Project” と呼んでいる理由は、Crooked Staveで造られるすべてのビールには芸術的要素が含まれているべきであると信じている事から。
彼らの醸造への革新的なアプローチはクリエイティビティとパッションを通じたサイエンスでありアートなのである。
素晴らしいアートと同じように、中身から外見まで、彼らのすべてのビールはインスピレーションから生まれている

Chadが造るビールは今までになかったような新しいもので、ラガーでもなければエールでもない。
彼の造るスタイルを納得のいくように説明しようとすると、何章にも渡って長文を作成しなければならない、と言われているほど複雑なのだ。
その複雑な味わいの理由は木樽の他に発酵にもある。
100%野生酵母のブレタノマイセスを使い発酵させてビールを造っており、野生酵母とバクテリアを使い造られるビールを、Chadは新しいカテゴリーとして “Wilds”と呼んでいる。

Crooked Staveが唯一無二の存在になる最大の要素と言えるのが、全ての醸造においてクールシップ(注)とオープンファーメンテーションを採用していることである。
さらには、もともと創立当初は地元の蒸留所から提供されるコロラド産の大麦麦芽を使用していたが、ブリュワリーでのビール生産量が増えるにつれ、その蒸留所で使う量がなくなってしまうほどの大麦麦芽が必要になったことから、農家からCrooked Staveのために特別に育てられたものを使うこととなった。
ほぼ全ての他の材料も地元コロラド産、地元で手に入る最高品質の材料を使用している。
昨今のブリュワリーではフルーツビール等に濃縮ジュースやピューレの使用が見受けられるが、品質と材料にこだわるCrooked Staveでは新鮮なフルーツをそのまま使っているという点も注目してもらいたい。

高品質のビール造りにフォーカスしながら自分たちの情熱と創造性に従い、化学と芸術をうまくブレンドさせながら常に進歩を続ける事を目標としている。

オープンな環境でアイディアをシェアしあうことで革新を続け、
こだわり抜いた材料と磨かれた技術で高品質なビールを造りあげている

注)クールシップ
煮沸させた麦汁を冷やすための蓋のない冷却槽。
熱い麦汁を広い容器に移し、自然の空気で数時間かけてゆっくり冷ます、
という伝統的な方法だが、時間や手間がかかるだけでなく、自然に触れているため菌汚染のリスクもある。
寒冷な気候、清潔な環境、広い敷地が必要なため、現代でこの方法を使っているブリュワリーはほとんどない。

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