Lone Pine Brewing Company / ローンパインブリューイングカンパニー
創業:2015年
拠点:メイン州 ポートランド
Lone PineはThomas Madden(トーマス マッデン)とJohn Paul(ジョン ポール)により、2015年に創立された。
醸造所のあるメイン州ポートランドは、東海岸ニューイングランド地方ではマサチューセッツ州ボストンに次ぐ港町。ロブスターをはじめとしたシーフードが有名な、漁業や港湾を中心とした商業経済の中心地として栄える大きな都市である。
住民の郷土愛が強く、Lone Pine が2016年に販売を開始した、ポートランドという都市名を冠したPortland Pale Aleは現在も看板商品として不動の人気を誇っている。
初期の醸造システムはわずか5バレル(600リットル弱)だったが、地元で有名なSebago Brewing(セバゴブリューイング)の設備を引き継ぎ、今日に至るまで驚異的なスピードで成長を続けている。
Lone Pineは可能な限り地元原産の素材や副原料を使用し、何よりも製品の品質を重要視している。また、醸造チームにも地元選りすぐりのブルワーを集めている。
Lone Pineのコア商品は基本的にすべてホップが効いたアメリカンスタイルで、何杯でも飲めてしまう。Portland Pale Aleは一番初めに造ったビールで、創業以来7か月間、ひたすらこの銘柄のみを醸造していた。
その後Brightside IPAが二番目の定番商品として産声を上げる。Oh-Jはホップを大量に使ったDouble IPAで、その柑橘系のジューシーなフレーバーに溢れた味わいは全国のファンを魅了している。Tessellation Double IPAはモザイクホップのみを使用し、色味がクリアですっきりとしたすばらしいDouble IPA。
米国では10州ほどでしか売られていないが、2019年の米国Brewers Association(ブルワーズアソシエーション)による調査では、小規模独立型ブルワリーの中で、Lone Pineの前年の醸造量の増加率は全米5位だった。
また、現在は同じくメイン州のゴーラム(Gorham)にもタップルームを構えている。
活況をみせるメイン州ポートランドのクラフトビールシーンで、柔軟性を保ちながらもマーケットにしっかり適応し成長を続ける、今注目のブリュワリーの一つである。